エコツアー(立山)に行ってきました

環境・社会基盤工学科では、今年度もフィールド(学外)での環境学習の一環として、学部1年生必修科目「環境工学概論」の中でエコツアーを実施しています。7月27日(日)には、二つ目の実習先である立山(北アルプス)の弥陀ヶ原、室堂にて、実施しました。

富山県ナチュラリスト協会のナチュラリストの方々、本学教養教育センターの鈴木先生(植物学)、医務室の端崎先生、そして地域協働支援室のご協力を得て、実習先として立山を希望した45名の学生が参加しました。

往路は立山黒部アルペンルートをバスで登り、車内から地形地質や標高・気候特性に応じた植生について解説を受けました。午前中は弥陀ヶ原(標高1,930m)にて3グループに分かれて外来植物(国外・低地由来)除去について学び、実際に除去作業を行いました。イタドリ、シロツメクサ(クローバー)、オオバコ、ウツボグサ、オオイタドリ、タチオランダゲンゲ、ノアザミ、ゴマナ、スズメノカタビラ、ヨモギを除去しました。また、類似の在来種との見分け方や、除去作業中の在来種の踏み付けリスク・予防法を学びました。

弥陀ヶ原からの眺望を楽しみつつ昼食を取った後は、室堂(標高2,450m)に上がり、みくりが池の周囲を回り、また室堂を見学するかたちで、立山の地形地質、植生遷移、火山活動、そして平安時代以来の人間と立山とのかかわり(立山信仰、修験道から、ダム及び観光開発そして自然保護)について学びました。

ハイシーズンで室堂は小学生から高齢の方々まで多くの散策者でにぎわっていました。雲がかかりがちで日射は遮られて幸い熱中症とは無縁の寒いくらいの状況で、雄山を見上げることはかないませんでしたが、逆にライチョウを見ることを期待したものの、遭遇できませんでした(ハイマツの中にきっといるはずとの説明を受けながら)。

ご協力くださった学内外の皆様、ありがとうございました。

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