2022年7月23日、立山エコツアーを実施しました。環境・社会基盤工学科の1年生を中心とする学生 29 名、教員4名を含む本学引率者5名の34名を乗せたバスは、小雨降る中、午前8時30分、本学を出発しました。途中、あるぺん村に立ち寄りトイレ休憩をとるとともに、ナチュラリスト2名と合流しました。
前日からの降水により、常願寺川の流量は増加していましたが、立山有料道路を経て、弥陀ヶ原に到着するころには雨は小康状態となりました。学生らは3グループに分かれ、ナチュラリストおよび本学教員指導のもと、イタドリ、オノエヤナギ、フキ、シロツメグサなどの外来植物の除去を行いました。外来植物の名前を教わるとともにオノエヤナギは立山黒部アルペンルート開通工事を行った際、緑化のために植えられたことなど、人間活動と植生の関係などについてのレクチャーを受けました。また、高山植物のチングルマや水芭蕉が咲いている場所も見ることができました。
昼食後は室堂平に移動し、2班に分かれて散策しました。あいにく霧雨の天候で、良い景色は望めませんでしたがライチョウの親子が姿を見せてくれ、学生らは立ち止まって写真に収めていました。室堂平では、景色の成り立ち、立山と人間との歴史的なかかわり、外来植物の影響などについてもレクチャーを受けました。
弥陀ヶ原、室堂平ともに学生はナチュラリストや本学教員の話を熱心に聞きながら、スマホで写真を撮ったりメモをとったりしていました。普段は大学校舎から遠くに立山を望むのみですが、実際に現地に赴き体感することで、様々なことを学ぶ機会になりました。