2020年4月に環境・社会基盤工学科に着任した三小田憲史と申します。
私は環境中における物質循環や、生態系・ヒトに対して有害性を示す化学物質の挙動に関する研究を中心に行っています。調査や室内実験を通して環境中における分子レベルでの物質循環やその影響を解析していくことによって、環境保全技術の発展や循環社会の構築に貢献していきたいと考えています。例えば、生活関連化学物質や多環芳香族炭化水素といった親/疎水性物質による環境汚染や光による分解挙動、マイクロプラスチックの環境リスクといった研究課題にこれまで取り組んでいます。
(写真1)汚染物質の光変換を調べるための実験
(写真2)都市河川から見つかるマイクロプラスチック
学生の皆さんの中には、将来の目標がまだ明確に定まっていない人もいるかもしれませんが、先が見通せないときこそ目の前のできることへ地道に取り組むことが重要だと私は思っています。本学科には環境科学や社会基盤分野を多角的かつ体系的に学ぶための環境が整えられているので、講義や実験を通じて知識を多く身につけ、関心のある分野をぜひ見つけて欲しいと思います。